BRAND STORY

ゆるリブソックスが生まれるまで


靴下のまち・広陵町の工場で、ある職人が生み出した「ゆるリブソックス」。
その誕生までのストーリーを辿ります。

「メイドイン奈良」の誇りをもって

緑が映える田園風景や南北に流れる川など、豊かな自然に囲まれた奈良県広陵町。靴下の生産量日本一を誇る「靴下のまち」としても知られ、各工場が独自の技術を発展させながら、100年以上続く靴下製造の歴史を紡ぎ続けています。一方で、現在では作り手の高齢化が進み、編み機を扱うことのできる職人の数は年々減少傾向に。そんななか「ゆるリブソックス」を手掛ける奈良工場は、若手の職人たちが活躍する数少ない現場です。長く靴下製造に携わってきた熟練者のもと、その技術と智恵を受け継いだ30代の職人たちが第一線で活躍しています。自分たちの作った靴下を手に取ってくれる人たちがいる——。
その思いを胸に、「メイドイン奈良」にこだわったものづくりを続けています。

「自由な靴下づくり」が生み出したもの

いつもの日常が、窮屈な日々へと変わる。コロナウイルス感染拡大がもたらした閉塞感は、職人にかつてない衝撃をあたえるとともに、靴下づくりにおける「自由」とは何かを考えるきっかけを与えました。お客様からのご要望のもと素材を選び、編み機の設定を行い、納品までの工程を順にこなしていく。そんな靴下づくりの「あたりまえ」から一度抜け出し、自由で枠にとらわれない靴下づくりをしてみたい——。頭のなかをさまざまな考えが巡ったすえに、職人は型をあえて整えないという、通常の靴下づくりにはない大胆な決断をします。その選択は、非常識な表糸と裏糸の組みあわせを考えたり、いままでにない履き心地を追究したりと、ものづくり本来の楽しさを思い出させました。試行錯誤のすえに仕上がった靴下は、どこかゆるく気ままな、それでいて優しい雰囲気をまとっています。職人の想いと自由な発想がかたちとなった「ゆるリブソックス」。ぜひ一度、あなたの足で体感してみてください。